2018年9月18日

安全に富士登山を成功させるための条件

鳥居をくぐれば、富士山の山頂!(吉田口・須走口登山道)

 

往復約15km・高低差1,500〜1,800mを登り降りすることになる、富士登山は、一般的な日帰りトレッキングとは、異なったノウハウが必要になります。

何の知識もなく、何の経験もせずに、ぶっつけ本番では、たとえ大人のみだったとしても、成功率は著しく低下します。

親子トレッキングとなれば尚更で、富士山登頂の成功率を高めるためには、以下の条件が整う必要があります。

 

1. 登山での体の使い方を知っている

トレッキングでは、体の動かし方、バランスの取り方、必要な筋力などは、街中でのものとは、まったく異なります。

少なくとも、数回は登山を経験し、どのように体を動かせばよいのか、また自身の限界はどのあたりにあるのか、身をもって確認しておいてください。

 

2. バテないペースを見つけて、登り続けられる

通常でも、所要10時間前後の長丁場となる、富士登山では、登山ペースがとても重要になってきます。

日の出と同時に出発しても、ペースが上がらないと、明るい内に下山できず、ヘッドライトを頼りに、暗闇を歩くことになってしまうためです。

順調な登山ペースを作るコツは、「休憩時間を短く」すること。勢いに任せて登って、バテてしまい、休憩時間が長くなると、所要時間が天井知らずに増えてしまいます。

休憩時間を短くするかわりに、歩くペースは、極めてゆっくりで構いません。たとえ、蟻のような速度だったとしても、長時間の休憩を取るよりも、圧倒的に所要時間は短くなります。

バテずに歩き続けられるペースを見つけ、体に覚えさせてください。

 

3. 子どもが、高山病による体調不良を、自己認知できる

標高3,000mを前後して、大人・子ども関係なく、誰しも、酸素濃度が薄くなる影響が出ます。

ちょっとした段差を登るだけで、息が切れるようになり、軽く頭痛がしたり、頭がボーッとしたりは、珍しくありません。

高度に順応できなかった場合、症状が悪化して高山病になる可能性があります。

頭痛が酷くなったり、吐き気を感じたり、体に力が入らなくなったり。

高山病が致命的に悪化する前に、自分の口で症状を伝えられなければ、たいへん危険です。

そこで、子どもが、自身で体調不良を自己認知でき、周囲に伝えられる必要があります。ある程度、年齢が上がってからの参加を推奨しているのは、体力面よりも、自身の状況を正しく把握するためです。

 

4. 腹式呼吸ができる

高山病のリスクを減らすためには、腹式呼吸がとても効果的です。

通常、私たちは、息が切れて「ハァハァ」となると、呼吸が浅く、速くなります。

が、肺に取り込まれている空気を、いったん吐き出さなければ、新鮮な空気(酸素)を十分に取り込むことができず、苦しいままです。

そこで、「ハァハァ」とは真逆に、呼吸を深く、ゆっくりと行う必要があります。

コツは、意識して、腹筋を使い、息をしっかり吐ききること。

子どもの場合、説明して見せても、なかなかうまく腹式呼吸ができないケースがありますので、練習が必要です。

高地(富士山の場合は目安8合目以上)で酸欠気味なとき、体はとても辛くなりますが、腹式呼吸さえしっかりできれば、それ以上、体調を悪化させずに、登り続けることができます。

 

5. 最低限のマナーを守ろうとする意識がある

富士山は、とても登山客の多い山です。

最低限のマナーを守ろうとする意識が持てない場合、周囲に多大な迷惑を掛けることになります。

(狭い場所で無理に抜かさない、足元の石を蹴飛ばして落とさない、など)

登山においては、単なる迷惑では済まず、他人に怪我をさせてしまうなど、重大な過失に繋がる可能性があります。

これも、富士登山に、ある程度の年齢が必要な理由の一つです。

 

いずれも、asobi基地やまのぼり各イベントへの、継続的な参加によって、トレーニングができたり、我が子の現状を把握できたります。

asobi基地やまのぼり各イベントは、最終目標である富士登山への、練習登山の位置づけとなりますので、ぜひご参加ください。