子どもが山を好きになる!asobi基地式の “やまあるき” って?

山頂や目的地までたどり着くことは、トレッキングの楽しみの一つですが、それがすべてではありません。

子どもたちが見ている世界に目を向けてみると、目的地へ行くよりも楽しいことがたくさんあるのだとわかります。

asobi基地らしく、一人ひとりの「やりたい」「気になる」「なんだろう」を大切にすることで、子どもたちは山を自由で開放的なフィールドであると理解し、自然と山が好きになっていきます。

そればかりか、3歳児、4歳児が10kmを難なく歩き切ることも珍しくないんですよ。

参考記事:辛いのを我慢しなくても登れる!天才な子どもたちが教えてくれる「asobi基地」流やまあるき

4つの特徴

asobi基地やまあるきは、asobi基地4つのルールに代表される、asobi基地ならではのフィロソフィー(哲学)をベースにした、親子トレッキングシリーズです。

特徴は以下のとおりです。

1. できていないことでなく、成し遂げたことに目を向ける

asobi基地やまあるきでは、子どもに対して、

「もうこれだけ登ったよ。もう少しで●●だね」

など、できた事実、成し遂げた成果への、認知をうながす声かけを大切にしていきます。

「頑張れ」などの叱咤は、原則として使いません。

なぜなら、“まだ頑張りが足りない” と、できていない事実を指摘されているかのような、マイナスのニュアンスとして伝わってしまうケースがあるためです。

私たちasobi基地・関東 アウトドア部では、トレッキングは、辛いことを我慢するためのアクティビティではない、と明確に考えています。

たとえば、

  • アスレチック感覚で木の根や岩を乗り越える
  • 自分の身体能力の限界に挑戦する
  • まだ見ぬ景色を探し求めて進む
  • 友人たちと一緒に遊びながら登る
  • 小さな虫や、どんぐり、おもしろい形の木の枝や葉っぱで遊びながら歩く

などなど。

トレッキングの魅力・楽しみを、どこに見出すかは、人によって様々。

子どもに対しても、楽しみを見つけるヒントを提供できるような声かけを理想とします。

2. 子どもの気持ちに寄り添い、ありのままを受け止める

子どもは率直なので、つまらないものはつまらない、辛いものは辛い、と、遠慮なく口にします。

とは言え、子どもが、「つまらない」「疲れた」「もう嫌だ」などと口にするのは、親に甘えたいだけだったり、心身に安定を得るための手段だったりするケースが多々あります。

こんなときに拒絶されれば、どうでしょうか?

当然、やる気を失ったり、ヘソを曲げたりしますよね。

親としては、イライラしてしまうのが本音ですが、たとえ子どもがネガティブな言葉を口にしても、「そうだね」と共感し、ただ受け止めてあげましょう。

ときには、ギュッと抱きしめてあげるのも、とてもよい方法です。

また、周囲から大きく遅れてしまうと、ついつい、子どもを急がせようとしてしまいます。

でも、冷静になってみてください。ペースが遅いのは、「真面目に歩かないから」ではなく、子どもが、自分なりの楽しみ方を見つけているからではありませんか?

ゴールに行かなければならない、と、大人は思い込んでいますが、実は山の楽しみは、それだけではありません。

山やアウトドアを好きになってほしいなら、自分なりの楽しみ方を尊重してあげるところから初めましょう。

山というフィールドに親しめば、いくらでも歩くようになるし、いくらでも登るようになります。

3. 鼻先ニンジン作戦はNG! 子ども自らの意志で登ってこそ

asobi基地やまあるきでは、自らの意志で山に登ることが、何よりも大切だと考えています。

「登れたら●●を買ってあげる」「あそこまで行ったらお菓子をあげる」など鼻先ニンジン作戦で、“登らされて” の登頂は、asobi基地やまあるきでは、登頂成功ではありません。

また、「あと、もうちょっとだよ」も、NGワード。本当にもう少しで到着するのならいいのですが、大抵はそうでないわけですので、フェアではありませんよね。

当然、子どもも納得がいきませんので、山に対するマイナスイメージを印象づける結果になります。

辛さばかりが先立って、どうにも山の魅力や楽しさに、目が向かない場合もあるでしょう。そういうときは、心の準備ができていません。

実社会においては、「失敗しないこと」よりも、「失敗しても何度でも再チャレンジできること」のほうが、重要であるケースは多いもの。

「せっかくここまで来たのに」「もっと歩けるはずなのに」など、親としての様々な思いはあるはずですが、子どもに向き合い、子ども本人の意志を尊重し、勇気ある撤退も視野に入れましょう。

無理やり歩かせようとすれば、「トレッキング=辛いもの」という固定観念を植え付ける結果になり、山を嫌いになる可能性すらあります。

4. 子どもを信じ、見守る

普段から、間近に子どもたちを見ている、私たち親は、ついつい、子どもの限界を勝手に設定してしまったり、「あなたにはまだ早い」と決め付けたりしがちです。

逆に近すぎるからこそ、子どもたちが持つ、本当の力が、見えなくなるのかもしれません。

実際、親子での山歩きでは「こんなに歩けるとは思わなかった」という感想が、多々聞かれます。

逆に、これくらいは平気だと思っていたら、機嫌が悪かったり、足が痛いと言い出したりして、思いがけなくリタイアするケースもあります。

asobi基地やまあるきでは、チャレンジを歓迎します。

子どもの思うがまま、好きなだけトライさせてあげられる環境を整えてあげましょう。